正直、Yahoo映画で絶賛されている理由がまったく分かりません。ドラえもんの劇場版リメイクは過去に何度か製作されてます(のび太の恐竜、宇宙開拓史、鉄人兵団、魔界大冒険)が、まず間違いなく僕は本作が過去最低のリメイクだと思ってます。新しく入れたカットがことごとく間違っているわけです。まぁYahoo映画に関しては(クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃)辺りから不信感を抱いております。今回は、それも踏まえてネタバレ有りで、僕が思うダメだった点をまとめてみようと思います。
●1.ドラえもんがエビフライカレーを食べている問題。
この時点で往年のファンからすれば有りえないカットなわけです。F先生のオリジナル版では、7万年前の日本に到着して、ジャイアンが住居を作る係、しずかちゃんがお花を栽培する係、スネ夫が食べ物を作る係とか色々分担するわけです。それで、一通り作業が終わって、さー飯だ!という場面(スネ夫がここで大根が食べられないという)といいつつ、なんと大根の中身はカツ丼やスパゲッテイだったという場面。これがオリジナル版だと、ドラえもんは定番のどら焼きを食べているんですが、リメイク版だとエビフライカレーに変更されています。衝撃的ですよね、ドラえもんがエビフライカレーですよ。
まぁまだ100歩譲ってそれはよしとしても、その後、現代の日本に帰ってパパが部長から預かったハムスターにどら焼きを食べられたと激怒するわけです。いやいや、そんなシーン要らないし、普通に古代でどら焼きを食べておけばいいじゃないですか?
オリジナル版でもリメイク版でもストーリー的には基本は同じですが、微妙に違うのが帰宅する時間。オリジナル版だと(そろそろ家に帰ろうか・・)といって現代の夕方頃にみんなで帰宅して(絶対みんなに内緒だよ)という展開なんですが、リメイク版だと深夜に帰宅する事になる。スネ夫談によると(遅く帰ってママに怒られた)というシーンが入るわけですが、帰宅時間を遅くした意図が不明です。
これは往年のファンが好きな古代人ククルが、ドラえもんの「ほんやくこんにゃくお味噌味」を食べて会話をするシーン。これは実は伏線が張ってあって、その後で日本からククルの両親を探すために、のび太が作った動物たちと中国へ旅立つ途中で休憩するシーン。ドラえもんが持ってきたハンバーガーを食べて(この間食べたお味噌味の方が美味しかった)それを聞いたドラえもんが(ククルは素朴な味が好きなんだ)という、ちょっと笑えるシーンが入ってるんですが、リメイク版だとお味噌味から醤油味に変更されているにも関わらず、それに関して一切触れないわけです。
●4.のび太のママがめっちゃ心配する問題。
これは酷いです。F先生の「できるなら他人に迷惑をかけず自分たちで解決して欲しい」精神に反してます。のび太たちが家でをした数時間後の現代。のび太のママとパパのシーンが入るわけですが、ママが窓を覗きながら(のび太がどこに行ったのか心配でしょうがない)みたいな顔をするわけです。それに対してパパが(心配するな)みたいな事を言うんですけど、完全一人っ子のゆとり世代的発想ですよね。ドラえもんの冒険とロマンという要素が台無しです。
これに関してはありえないとしか言いようがありません。トコヤミノミヤの途中でハグれたのび太。極寒の地で生死をさまよう中というシーン。オリジナル版だと、ここでマンモスに化けたタイムパトロール隊が謎の小箱と栄養ドリンクを渡すわけです。それが終盤で大きく関係するわけですが、リメイク版だとペガやドラコが登場するのみ。そして、捉えられたドラえもんたちを助けるというシーンになってます。そして、時空犯罪者のギガゾンビが登場して作品の大きな山場となるわけですが、ギガゾンビをドラえもんたちが倒した後で、なんとタイムパトロール隊を連れたドラミが登場するわけですが、僕からしら、はぁ〜!ですよ。タイムパトロールに察知されないために地下に基地作っているのに、なんで来られれるんだよ!ですよ。オリジナル版だったら謎の小箱の発信機で察知できたんですよ。
そもそもドラミが関わった事によって本編のロマンが台無しです。
●6.ギガゾンビ女性隊員に捕まる問題。
これも謎ですが、ドラミが連れてきたタイムパトロールの隊員。明らかに背後の絵だと10人くらい乗ってるはずなのに、なぜか2人の女性隊員に捕まってしまうという問題です。たぶん、ここは政府の検閲か何かの問題なんでしょう。
●7.100万ボルトどころじゃない問題。
ギガゾンビが企んでいた亜空間を破壊する装置が起動し、あと一歩で亜空間が破壊されてしまうシーン。焦るドラえもんたち。そこでククルは亜空間破壊装置を破壊する行動に出るわけですが、ここがすごい。なんと100万ボルト以上電流が流れている電極によじ登って曲げるっていう常人じゃない展開です。もはや、ありえないです。アニメだから有りなのかもしれませんが、のび太が遭難するとか、そういった現実的な展開が台無しです。
●8.結局、偽善問題。
ククルと別れて現代に帰ってきたのび太。学校にいくのび太を心配して部屋にやってくるママ。ドアを開けると、のび太は机で眠ってしまっていた。シーと伝えるドラえもん。のび太は怒られた事を反省して、その日の予習をしていた。そこで、のび太に微笑みかけるママ。その笑顔をラストに山崎まさよしさんのエンディングが流れる・・。
えっ・・・ですよ。
ドラえもんの最終回じゃないよね?と何度も自分に問いかけました。
これがオリジナル版だと、ペガたちを見送るのび太の場面で終わるわけですが、リメイク版は本当に偽善だとしか思えません。Yahoo映画でなぜ泣けたという感想が多いのか理解できません。僕だけ時代に取り残されているのでしょうか?
Amazonプライムに加入している方は見られますので、ぜひ、新旧比較して欲しいと思います。
以上、「ドラえもん 新・のび太の日本誕生」が過去最低のリメイクだった話でした。
●1.ドラえもんがエビフライカレーを食べている問題。
この時点で往年のファンからすれば有りえないカットなわけです。F先生のオリジナル版では、7万年前の日本に到着して、ジャイアンが住居を作る係、しずかちゃんがお花を栽培する係、スネ夫が食べ物を作る係とか色々分担するわけです。それで、一通り作業が終わって、さー飯だ!という場面(スネ夫がここで大根が食べられないという)といいつつ、なんと大根の中身はカツ丼やスパゲッテイだったという場面。これがオリジナル版だと、ドラえもんは定番のどら焼きを食べているんですが、リメイク版だとエビフライカレーに変更されています。衝撃的ですよね、ドラえもんがエビフライカレーですよ。
まぁまだ100歩譲ってそれはよしとしても、その後、現代の日本に帰ってパパが部長から預かったハムスターにどら焼きを食べられたと激怒するわけです。いやいや、そんなシーン要らないし、普通に古代でどら焼きを食べておけばいいじゃないですか?
●2.タイムマシンで来ているのに深夜に帰ってママに激怒される問題。
オリジナル版でもリメイク版でもストーリー的には基本は同じですが、微妙に違うのが帰宅する時間。オリジナル版だと(そろそろ家に帰ろうか・・)といって現代の夕方頃にみんなで帰宅して(絶対みんなに内緒だよ)という展開なんですが、リメイク版だと深夜に帰宅する事になる。スネ夫談によると(遅く帰ってママに怒られた)というシーンが入るわけですが、帰宅時間を遅くした意図が不明です。
●3.ほんやくこんにゃく醤油味問題。
これは往年のファンが好きな古代人ククルが、ドラえもんの「ほんやくこんにゃくお味噌味」を食べて会話をするシーン。これは実は伏線が張ってあって、その後で日本からククルの両親を探すために、のび太が作った動物たちと中国へ旅立つ途中で休憩するシーン。ドラえもんが持ってきたハンバーガーを食べて(この間食べたお味噌味の方が美味しかった)それを聞いたドラえもんが(ククルは素朴な味が好きなんだ)という、ちょっと笑えるシーンが入ってるんですが、リメイク版だとお味噌味から醤油味に変更されているにも関わらず、それに関して一切触れないわけです。
●4.のび太のママがめっちゃ心配する問題。
これは酷いです。F先生の「できるなら他人に迷惑をかけず自分たちで解決して欲しい」精神に反してます。のび太たちが家でをした数時間後の現代。のび太のママとパパのシーンが入るわけですが、ママが窓を覗きながら(のび太がどこに行ったのか心配でしょうがない)みたいな顔をするわけです。それに対してパパが(心配するな)みたいな事を言うんですけど、完全一人っ子のゆとり世代的発想ですよね。ドラえもんの冒険とロマンという要素が台無しです。
●5.ドラミチート問題。
これに関してはありえないとしか言いようがありません。トコヤミノミヤの途中でハグれたのび太。極寒の地で生死をさまよう中というシーン。オリジナル版だと、ここでマンモスに化けたタイムパトロール隊が謎の小箱と栄養ドリンクを渡すわけです。それが終盤で大きく関係するわけですが、リメイク版だとペガやドラコが登場するのみ。そして、捉えられたドラえもんたちを助けるというシーンになってます。そして、時空犯罪者のギガゾンビが登場して作品の大きな山場となるわけですが、ギガゾンビをドラえもんたちが倒した後で、なんとタイムパトロール隊を連れたドラミが登場するわけですが、僕からしら、はぁ〜!ですよ。タイムパトロールに察知されないために地下に基地作っているのに、なんで来られれるんだよ!ですよ。オリジナル版だったら謎の小箱の発信機で察知できたんですよ。
そもそもドラミが関わった事によって本編のロマンが台無しです。
●6.ギガゾンビ女性隊員に捕まる問題。
これも謎ですが、ドラミが連れてきたタイムパトロールの隊員。明らかに背後の絵だと10人くらい乗ってるはずなのに、なぜか2人の女性隊員に捕まってしまうという問題です。たぶん、ここは政府の検閲か何かの問題なんでしょう。
●7.100万ボルトどころじゃない問題。
ギガゾンビが企んでいた亜空間を破壊する装置が起動し、あと一歩で亜空間が破壊されてしまうシーン。焦るドラえもんたち。そこでククルは亜空間破壊装置を破壊する行動に出るわけですが、ここがすごい。なんと100万ボルト以上電流が流れている電極によじ登って曲げるっていう常人じゃない展開です。もはや、ありえないです。アニメだから有りなのかもしれませんが、のび太が遭難するとか、そういった現実的な展開が台無しです。
●8.結局、偽善問題。
ククルと別れて現代に帰ってきたのび太。学校にいくのび太を心配して部屋にやってくるママ。ドアを開けると、のび太は机で眠ってしまっていた。シーと伝えるドラえもん。のび太は怒られた事を反省して、その日の予習をしていた。そこで、のび太に微笑みかけるママ。その笑顔をラストに山崎まさよしさんのエンディングが流れる・・。
えっ・・・ですよ。
ドラえもんの最終回じゃないよね?と何度も自分に問いかけました。
これがオリジナル版だと、ペガたちを見送るのび太の場面で終わるわけですが、リメイク版は本当に偽善だとしか思えません。Yahoo映画でなぜ泣けたという感想が多いのか理解できません。僕だけ時代に取り残されているのでしょうか?
Amazonプライムに加入している方は見られますので、ぜひ、新旧比較して欲しいと思います。
以上、「ドラえもん 新・のび太の日本誕生」が過去最低のリメイクだった話でした。